抄録
ギラン・バレー症候群(以下GBS)に合併する神経因性疼痛(以下疼痛)は,必発症状ではないがその合併頻度は決して少なくない。疼痛への対症療法として非ステロイド性抗炎症薬(以下NSAID)が小児における唯一の薬物であるが,成人領域では抗てんかん薬,抗うつ薬,オピオイドといった幅広い薬物が選択可能である。今回私たちはGBS経過中に疼痛を合併した患児で,アセトアミノフェンが痛みに全く効果なくgabapentin(以下GBP)が著効した小児例を経験した。GBSに伴う疼痛は無治療で改善することも多いが,適切な疼痛管理は,入院生活の質の改善のみならず運動障害回復期のリハビリテーションを促進させるためにも重要である。小児におけるGBSの疼痛管理においてもNSAIDにとどまらず,幅広い薬物選択が望まれる。