抄録
薬学教育モデル・コアカリキュラムでは「小児における薬物動態と薬物治療で注意すべき点を説明できる」という項目がある.しかし,薬学実務実習生(実習生)が実習期間内に小児領域,特に新生児集中治療に触れる機会は少ないと思われた.そこで,京都医療センターでは実習生向けの新生児集中治療における演習を行うこととした.今回,より充実した演習を行うことを目的に,実習生へアンケートを実施し,演習内容の評価を行った.その結果,病院実習前に行われる薬局実習期間内に小児薬物療法を学ぶ機会があった割合は45%であり,小児薬物療法に携わる病院での演習は有用であると考えられた.演習の満足度は高く,これは少人数で実施し,内容を講義ではなく病棟見学を中心に行ったからと考えられた.一方,一部実習生に内容を十分に理解してもらえなかったこと,実習生の興味と実務の必要性が一致していないなどの課題は,今後改善していく必要があると思われた.