日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
少量の散剤を分包する際の精度
染谷 健次八島 秀明金田 亜季子大林 恭子荒木 拓也山本 康次郎
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キーワード: 散剤, 分包誤差, 湿度
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2020 年 33 巻 1 号 p. 67-70

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抄録
散剤調剤における分包精度を担保するため,調剤指針において1包あたりの必要最小量が規定されており,2018年の改訂で0.3gから0.2gに変更された.しかし,1包あたり0.2gで調剤した際の分包精度に関する報告は限られている.また,既存の分包精度の評価法は薬剤と包装紙を合計した重量を評価対象としており,薬剤量のばらつきを過少評価する恐れがある.そこで,少量の散剤を分包した際の実際の分包精度を評価するため,既存の評価法である包装紙込重量および薬剤自体の重量を評価対象として分包精度を解析した.倍散用結晶乳糖を0.7,1.4, 2.1g秤取し,それぞれ7包に分割調剤したところ,既存の方法に従った評価では分包精度は全て調剤指針の許容範囲内であった.一方,薬剤自体の重量は大きくばらつき,1包当たり最大で理論値より57%多いものがあった.分包量を減らす際には,薬剤量のばらつきに伴う薬効の変動リスクを考慮する必要があると考えられる.
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© 2020 日本小児臨床薬理学会
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