抄録
小児薬物療法における錠剤の粉砕行為は広義では適応外使用であるが,なくてはならない調剤行為の1つである.今回,われわれはカルベジロール錠1.25 mgをモデル製剤として,先発品と各社後発品の粉砕調剤の違いを比較検討した.評価項目は粉砕の程度,および分包品のバラツキの評価である重量変動係数とした.各社錠剤を粉砕後,目視による比較によりフィルムコーティング剤の粉砕の程度に違いがみられた.粉砕しきれないフィルムコーティング剤は篩過により取り除かれるが,フィルムコーティング剤に付着した主薬もともに取り除く可能性があるのでその影響を考慮する必要がある.比較した各社製剤を粉砕調剤した分包内容量の重量変動係数の平均値に有意差はなかった.