抄録
小児アレルギー疾患は,治療薬の開発や各種診療ガイドラインの普及によって,適切な治療を行えば多くの場合,良好にコントロールをされるようになった.しかしながら,適切な治療の実践のためには,患児とその保護者がアレルギー疾患のことをよく知り,正しい治療方法を学び,目標をもって治療のアドヒアランスを高める必要がある.そのためには,医師のみでなく多職種による介入・指導が求められる.そのため,日本小児臨床アレルギー学会は,高度なアレルギーの専門知識と指導技術をもったコメディカルスタッフを養成し,多職種協働で治療を進めていく「小児アレルギーエデュケーター」の認定制度を平成21年度から開始している.自施設では,診療時のみの関わりだけでなく,看護専門外来も設け,アレルギー疾患に関する相談に対応している.アレルギー疾患をもつ子どもが,自分の病気を理解し,病気と向き合いながらも,その子らしく健康的に成長し,これからの将来を意思決定していけるように支援していくことが大切である.