日本小児臨床薬理学会雑誌
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アドレナリン自己注射薬使用時に大腿裂創を生じた4歳男児例
吉浦 真登熊本 崇在津 正文樋口 大空阪本 雄一郎松尾 宗明
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2022 年 35 巻 1 号 p. 34-37

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抄録
アドレナリン自己注射薬はアナフィラキシーの治療薬として処方され,一般社会においても広く認知されつつある.アナフィラキシー時には迅速なアドレナリン自己注射薬の使用が推奨されているが,アドレナリン自己注射薬を使用する者は非医療者であることがほとんどであり,近年,誤射や使用による外傷の報告が散見される.今回乳アレルギーによるアナフィラキシーの治療のためのアドレナリン自己注射薬使用時に大腿裂創を生じた4歳男児例を報告する.乳の誤摂取による咽頭痛・全身の紅潮出現時に母が抱えた状態で,父が児の右大腿にアドレナリン自己注射薬を使用したが,その際児が足を動かし4 cmの裂創を生じ,縫合処置を要した.アドレナリン自己注射薬の使用の際,特に小児への使用には保護者に対する説明の中で具体的な注射部位の保定の指導が必要である.
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© 2022 日本小児臨床薬理学会
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