日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
酵素補充療法からシャペロン療法へ移行し,3年経過した遅発型Fabry病の1例
伊東 優哉, 田代 克弥
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キーワード: Migalastat, ERT, Lyso-GB3
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2023 年 36 巻 1 号 p. 122-125

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抄録
10年に渡り酵素補充療法(ERT)を続けてきたFabry病男子に対して,高校卒業後の就業を前にMigalastat(ガラフォルドⓇ)によるシャペロン療法への切り替えを行った.これまで2週間ごとに外来を受診し,数時間かけて酵素補充を行ってきたがものが,短時間の受診と自宅での隔日内服に変更でき,日常生活への負担は大きく軽減された.導入当初に軽度の頭痛が2週間ほど見られた以外は,新たな症状の出現なく,移行後3年を経過しても問題なく治療は継続できている.治療の有効性を確認する目的で,心エコー・尿・一般血液検査に加えて,血漿中Globotriaosylsphingosine(Lyso-GB3) 濃度・血漿α-Galactosidase A(GLA)活性によるモニタリングを行ってきた.何れも治療導入後に大きな変化はなく,現時点では十分な治療効果が得られているものと考えている.症例の適切な選択が重要ではあるが,ERTに比べて 患者への負担が軽減できるシャペロン療法は青年期 Fabry病患者にとって有益な治療の1つであると思われる.
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© 2023 日本小児臨床薬理学会
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