日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
「母乳と薬相談外来」受診した女性より出生した児の新生児合併症および成長に関する実態調査
田川 菜緒神谷 太郎青木 悟若林 仁美小林 麻美中山 泰葉瀬上 真美嶋村 弘史水野 克己
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2023 年 36 巻 1 号 p. 38-42

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抄録
【背景】昭和大学病院では「母乳と薬相談外来」(以下,当外来)を開設し,母乳哺育を希望する薬物療法施行中の母親からの相談に応需している.対象者が薬物治療を行っている場合,薬物の母乳移行または母の養育能力による児への影響を早期に発見するため,一か月健診前の受診を促している.【目的】当外来の活動により集積した相談事例から,出生した児の状況についての実態を把握するため調査した.【対象・方法】2012年1月から2021年12月に当外来を受診した女性,およびそれより出生した児について,相談記録と診療録を用い後方視的に調査した.【結果】全相談件数210件,当院出生児193例であった.神経系分類の薬に関する相談が最も多く,それら児の一ヶ月前健診(以下,早期健診)の受診率は25%に留まった.また,離脱症状を認めたものの体重増加不良を疑う症例はいなかった.【結論】早期健診の受診率が向上できるよう,引き続き積極的な介入が必要である.
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© 2023 日本小児臨床薬理学会
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