日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
「母乳と薬相談外来」相談薬剤からみた母乳哺育に関する情報提供ニーズが高い薬剤の実態調査
青木 悟神谷 太郎田川 菜緒若林 仁美小林 麻美中山 泰葉瀬上 真美丸山 珠希縄田 修一水野 克己
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2023 年 36 巻 1 号 p. 43-48

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抄録
授乳中の母親は,自身が使用する薬が母乳を介して子どもに好ましくない影響を与えることに対して大きな不安を感じており,薬物療法と母乳哺育の両立はできないと考えている場合が多い.当院では2012年に母乳と薬相談外来を開設し,薬物療法と母乳哺育に関する相談に応需してきた.本研究では,集積した事例から,情報提供が求められている薬剤を明らかにすることを目的とした.2012年1月から2021年12月の間に,当外来を受診した相談者の基礎疾患,相談薬剤,薬効別の相談件数について集計した.相談件数は203件,相談者数は199名であった.基礎疾患は,うつ病が最も多かった.相談薬剤は169種類あり,中枢神経系用薬が最も多かった.当外来では精神神経系疾患,自己免疫疾患に用いる薬剤の情報提供ニーズが高いことがわかった.これらの疾患では授乳期も薬物療法の継続が必要であることが多く,安易な治療中断を避けるためにもより質の高い情報の集積と提供が望まれる.
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© 2023 日本小児臨床薬理学会
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