日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
新生児薬物離脱症候群に影響する薬剤の使用実態調査
川田 希帆寺岡 知香森井 絵莉香赤路 敦子石川 佳澄北川 直沖山 光都子山東 真寿美下辻 恒久藤田 敬子河田 興白石 淳小垣 滋豊
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 36 巻 1 号 p. 31-37

詳細
抄録
【目的】新生児薬物離脱症候群(以下,症候群)に関与する薬剤の服用状況とその発症を明らかにすることを目的に,大阪急性期・総合医療センター(以下,当センター)で出産した母体と新生児の症候群発症について検討した.【対象および方法】当センターにおける2017年から2021年までの出産数と,出産した精神疾患既往または現病歴のある母体数と,妊娠第3三半期以降に症候群に影響を与える薬剤を服用していた母体とその新生児について検討した.母体の人数,分娩時の母体年齢,母体疾患名,分娩方法,服用薬剤名,分娩後に授乳を中断した人数,新生児の症候群発症について診療録などの記載を元に後方視的に調査した.【結果】5年間で当センターにおいて出産した母体のうち,精神疾患の既往または現病歴があり症候群に影響を与える薬剤を服用していたのは,全体の約3.9%(208例/5279例)であった.服用薬剤で最も多かったのは,ゾルピデム,アリピプラゾール,エチゾラムであった.薬剤服用母体208例のうち12例で症候群が認められた.うち2例では薬物治療を要した.薬剤服用母体208例のうち,カベルゴリンを服用し,母乳育児を中断した人数は28例であった.
著者関連情報
© 2023 日本小児臨床薬理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top