抄録
気管支喘息中発作の4歳男児に対し,メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム(以下mPSL)注を点滴静注開始直後,全身掻痒,発赤,膨疹等の過敏症状が出現し,プレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム(以下PSL)注へ変更するも過敏症状は増悪した.ベタメタゾンシロップへ変更したところ過敏症状は軽快し,喘息発作症状も改善した.アレルギーの原因を特定するため,mPSL注,PSL注,デキサメタゾン(以下DEX)エリキシル,DEX注でプリックテストを実施した.結果はDEX注以外,全て陽性反応(以下陽性)であった.注射剤に関してはコハク酸エステル型のmPSL注,PSL注で陽性となり,リン酸エステル型のDEX注で陰性反応(以下陰性)であったことから,コハク酸エステルアレルギーが考えられた.副腎皮質ホルモンのステロイド骨格に反応しているのではなく,製剤上の構造の違いでアレルギー要因となる場合があり,ステロイド製剤の選択や投与方法を慎重に選択する必要がある.