日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
第二世代抗精神病薬のリスペリドン・アリピプラゾール服用母体から出生した児の新生児薬物離脱症候群と授乳の状況
竹岡 尚音川田 希帆寺岡 知香小西 麗子向井 啓小森 浩二河田 興
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2024 年 37 巻 1 号 p. 25-32

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抄録
【目的】母体第二世代抗精神病薬(SGA)服用出生児における新生児薬物離脱症候群(NAS)症状の発生頻度と授乳の状況を明らかにする.【方法】大阪急性期・総合医療センターで2017年から2021年に出生した児のうち,後方視的に診療録から母体アリピプラゾールとリスペリドン服用児について,セロトニン再取り込み阻害薬(SRI)服用児と比較検討した.【結果】母体アリピプラゾール児37例と母体リスペリド ン児19例でNAS症状を7例(19%)と5例(26%)に,母体SRI児42例で10例(24%)に認めた.ベンゾジア ゼピン併用のない母体SGA児では30例中3例 (10%) であった.母体双極性障害とアリピプラゾール服用児で1ヶ月健診時に75%以上の人工乳の使用割合を示した.【結論】多剤併用例が多数の検討ではあるが,母体SGA 服用児でNAS症状を22%に認め,母体アリピプラゾール服用児で1ヶ月健診時の人工乳の使用割合が85%と高かった.
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© 2024 日本小児臨床薬理学会
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