抄録
本邦では2021年の「新生児と乳児のビタミンK(VK)欠乏性出血症発症予防に関する提言」で,3回法 から13回法へVK投与の推奨が変更された.保護者がシロップを服薬させることに伴う薬剤師の関わりについて明らかにする.【方法】全国の産科病棟担当薬剤師へアンケートを依頼し,Webを利用して回答を得た.【結果】総回答数は73で,VK13回法実施施設は63(86%)であった.1,2回目のVK投与は,各々84%,60%の 施設で看護師・助産師が行っており,薬剤師の関与はなく,薬剤師は17%の施設で服薬指導に関与していた.服薬の際,年間分娩数が500以上の施設の58%,BFH施設の9%で人工乳首 (乳嘴)を使用していた.【考察】VKの服薬および指導は看護師らが主体で実施されていた.今後,薬剤師が関わる意義は大きく,より安全で効果的な服薬が期待される.【結論】VK投与に薬剤師の関与は少なく,看護師らが 主体となっていた.