日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
短報
ノルディトロピン®フレックスプロ®注10mgの流通停止が自己注射の治療に伴う苦痛に与える影響;4症例の検討
古池 優美香平田 一耕土屋 紗季石川 康恵舟越 亮寛
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2026 年 38 巻 1 号 p. 101-104

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抄録
在胎不当過小児(Small for Gestational Age;SGA)の中で,3歳以上でSGA性低身長が継続している場合や,成長ホルモン分泌不全性低身長の場合は,成長ホルモン製剤の治療が必要とされる.日本に流通しているソマトロピン製剤のうち,ノルディトロピンⓇフレックスプロ®の2023年5月からの出荷停止に伴い,他剤への変更を余儀なくされた患児4名の自己注射指導およびフォローアップを行ったところ,4名の児すべてにおいて注射時に感じる痛みの増悪が認められた.意見として痛みに関するものが児より1件,家族より8件,またデバイスの注入速度や音に関する意見が児より2件,家族より 7件寄せられた.添加剤,注入量,使用方法,デバイスが異なることによるハンドリングの影響で治療に伴う苦痛が生じた結果,注射部位疼痛や治療の継続が困難との訴えがあり,患児や家族へのフォローとしては,受診時のみならず電話などによる丁寧なフォローアップが必要であると考えられた.
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