日本小児臨床薬理学会雑誌
Online ISSN : 2759-9256
Print ISSN : 1342-6753
原著
極低出生体重児における漢方製剤の使用実態
田中 優輝, 郷間 環, 岸上 真, 片山 義規, 三宅 沙央莉, 小西 麗子, 向井 啓, 小森 浩二, 河田 興
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2026 年 38 巻 1 号 p. 48-54

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抄録
【目的】早産児は,消化管の未熟性により腹部膨満,嘔吐,胃残渣増加等の腹部症状を認めやすく,十分な経腸栄養量が投与できないことにより,経静脈栄養期間の延長や,児の成長に影響を与える可能性がある.腹部症状に対し,大建中湯や六君子湯を使用した児の特徴や使用実態を明らかにする.【方法】2020~2022年に高槻病院NICUで入院加療した極低出生体重児を対象に,診療録や処方箋等から後方視的に検討した.【結果】対象113名中,腹部症状により漢方製剤を使用した児は78名(69%)で,超低出生体重児57名中では 44名(77%)であった.漢方製剤の用量は0.3 g/kg,使用開始日齢の中央値は11で,経腸栄養量100 mL/kg/day到達日齢の中央値9と,140 mL/kg/day 到達日齢の中央値13との間であった.超低出生体重児の漢方製剤開始日齢の中央値は11であった.【結論】高槻病院における極低出生体重児の69%へ漢方製剤の使用されている実態が明らかとなった.
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