抄録
腱板修復術後のリハビリテーションでは,修復腱への負担を最小限にして再断裂を防ぐと同時に早期の機能回復を目指す.そのため,患者の理解と積極的な治療参加が重要となる.近年,視覚教材による指導が術後の身体や心理機能に寄与することが注目されている.だが,腱板修復術を対象とした研究ではみあたらない.そこで本研究は,視覚教材を用いた患者教育を含む作業療法を実践した14名と従来方式の28名を比較した.その結果,術前・術後早期の心理状態と術前の疼痛が良好であった.視覚教材を用いた作業療法は,自己効力感を高めアドヒアランスを向上させ,患者の主体的な治療参加を促す一助となる可能性を示唆した.