環境化学
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総説
水成膜泡消火剤AFFFに含まれるフッ素系界面活性剤
柴田 康行
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電子付録

2026 年 36 巻 p. 1-18

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抄録

 基地における消火活動や消火訓練による,周辺の表流水や地下水のPFAS汚染が近年大きな問題となっている。水成膜泡消火剤AFFFは激しい油火災を消火し人命や資産を保護する有効な手段として,半世紀以上にわたり精力的に開発され利用されてきた。しかしながらAFFFのPFASやその他の添加物は企業秘密で公開されておらず,汚染の把握や適切な対策の遅れが生じて事態のさらなる悪化が引き起こされている。AFFF由来のPFAS汚染に対する効果的な対策実施を支援するための科学基盤の強化を目的として,本総説では米軍におけるAFFFの開発経緯並びにPFASやその他の添加物の組成に関する定量的情報を収集,整理した。AFFFの主要成分は製造メーカーにより異なり,製品の種類や製造時期によっても変化する。また,主成分として複数の異なる構造のPFASが混合されている場合も多く,AFFFからはその合成中間体或いは副生成物と思われる物質も検出される。特に日本で使われたAFFFのPFASに関する情報は不足しており,分析や毒性評価のための標準物質の整備と,国内における使用AFFFの組成や基地その他のAFFF使用箇所周辺の汚染実態解明が求められる。

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© 2026 著者

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