環境化学
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キャリヤーガスに空気を用いたガスクロマトグラフィーのカラム充填剤の研究
―環境中のベンゼンの分析―
松居 正己
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1991 年 1 巻 2 号 p. 299-304

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抄録
キャリヤーガスに空気を用いたガスクロマトグラフ法で炭化水素, アルコール, 有機酸の分析について検討した。キャリヤーガスの空気は5℃で冷却し, 水分を除去した。有機物は400℃で加熱した酸化銅で水と炭酸ガスに分解し, ソーダライムで除去した。充填剤は液相内に酸化防止剤を添加し, 表面はジクミルパーオキサイドで架橋した。空気のキャリヤーガスではHETPが窒素と同じであった。また, 炭化水素類, アルコール類, 有機酸類についても空気と窒素のキャリヤーガスで分離や定量精度に差がなかった。本方法で大気24中のベンゼンを分析しが, このカラムは120℃で100日以上使用できた。
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© 日本環境化学会
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