環境化学
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液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法による河川底質中のカルベンダジムとチアベンダゾールの分析方法
沖田 智石井 善昭尹 順子
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2002 年 12 巻 1 号 p. 141-145

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抄録
底質中のMBCとTBZを液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法を用いて定量する手法を開発した。底質からの抽出特性を検討し, 抽出溶媒に0.5M塩化アンモニウム60%メタノール水溶液を選択した。この抽出液に固相カートリッジによるクリーンアップを組み合わせることで, 試料マトリックスによる感度低下を抑制することができた。さらに, 検出器に選択性の高いMS/MSを用いることでS/N比が改善され, 検出下限値の向上が可能となった。底質への5ng/g添加試料の回収率は, MBCが92.9%, TBZが95.6%で, この時の検出下限値 (S/N=3) は, それぞれ0.06ng/gと0.07ng/gであった。
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© 日本環境化学会
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