環境化学
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キャピラリーカラム・ECD-ガスクロマトグラフィーによるポリ塩化ビフェニル (PCBs) の数値化法
宮田 秀明青笹 治間瀬 由香里太田 壮一
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1994 年 4 巻 4 号 p. 819-829

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抄録
スペルコ製SPB-5キャピラリーカラム・GC/MS分析により, わが国のPCBs製品であるカネクロール300, 400, 500および600の等量混合物中に, 103種のPCBピーク成分を同定し, それぞれの重量比を求めた。
この結果に基づいて, カネクロール製品等量混合物を標準品としたSPB-5キャピラリーカラム・GCクロマトグラム上に認められる78ピークのPCBs成分を分別定量することが可能である。
魚および人脂肪組織4検体について検討した結果, 本法による総PCBs濃度は, 普及しているOV-1充填カラム・ECD-GC数値化法による値と近似していた。充填カラム法に対する本法の総PCBs濃度の比は0.85~1.17, 平均0.96であった。一方, 本法とGC/MS分析を併用することにより, 103種のPCBs成分の分別定量が可能である (Tabe3参照) 。
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© 日本環境化学会
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