日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌
Online ISSN : 2189-7085
Print ISSN : 1882-0123
研  究
横浜市立大学附属市民総合医療センターにおける4-ヒドロキシフェニル-2ブタノールによる脱色素斑を生じた35例の検討
佐野 遥松倉 節子若松 美智子守田 亜希子中村 和子相原 道子蒲原 毅
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2016 年 10 巻 1 号 p. 18-24

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抄録
 4-ヒドロキシフェニル-2ブタノール(ロドデノール®)は,強いメラニン生成抑制を有する化学物質である。近年この含有化粧品により色素脱失を生じる例が相次いだ。横浜市立大学附属市民総合医療センターにおいて,ロドデノール®含有化粧品で脱色素斑を発症した35症例を検討した。全例女性で,発症部位は顔部がいちばん多く,使用した部位とおおむね一致した。完全脱色素斑が6例,不完全脱色素斑が17例,混合型が12例であり,13例で炎症所見を認めた。パッチテストは,炎症を認めた5例のうち1例のみ陽性であった。機序は,脱色素作用のほかに細胞障害性などの刺激作用が相互して起きていると推察される。化粧品中止後は自然経過で改善する例が多いが,一部で治療開始後も難治のものがみられた。特に炎症のみられた症例よりみられなかった症例で,より改善傾向がみられた。
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© 2016 一般社団法人 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
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