日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会雑誌
Online ISSN : 2189-7085
Print ISSN : 1882-0123
症例
重症の口腔粘膜びらんを初期症状とした, ラモトリギンによるスティーブンス・ジョンソン症候群と考えられた1例
佐々木 奈津子尾本 大輔小田 友子吉岡 学中村 元信
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2017 年 11 巻 4 号 p. 322-325

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抄録

 49歳, 男性。双極性障害に対しラモトリギンによる加療を開始された。ラモトリギン投与3週間後より, 発熱, 口腔粘膜びらんと, それによる嚥下困難を生じたたため, 当科紹介となった。皮膚生検にて採取された組織学的検討にて, 表皮にて個細胞角化が存在し, 真皮表皮境界部に炎症細胞が浸潤していた。被疑薬同定目的に行ったリンパ球幼若化試験ではラモトリギンにて陽性を示した。以上より, ラモトリギンによるスティーブンス・ジョンソン症候群と考えた。プレドニゾロン60mg/日の投与を開始し皮疹は改善した。ラモトリギンによる重症薬疹は死亡例が多く, 注意喚起されている。また, スティーブンス・ジョンソン症候群において, 重症粘膜疹が体幹, 四肢の紅斑に先行した例は少ないため, 症例報告を行う。

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© 2017 一般社団法人 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会
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