日本医科大学整形外科学教室
2018 年 30 巻 2 号 p. 169-173
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鏡視下腱板修復術を施行した228肩を糖尿病合併例と非合併例に分け,臨床的特徴に関して比較検討を行った.糖尿病を合併した腱板断裂例では非外傷例が多く,罹病期間が長い傾向があった.糖尿病例では術前拘縮例や術後再断裂例を多く認めた.高血糖によるコラーゲンチェーンの不可逆的なクロスリンク化,血管内皮増殖因子の過剰発現,酸化ストレス亢進が腱板変性や肩関節拘縮,また術後再断裂に関与している可能性が示唆された.
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