東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
症例報告
距骨無腐性壊死に対して初回手術として人工距骨を用いた人工足関節置換術を施行した1例
秋山 唯平野 貴章三井 寛之熊井 隆智仁木 久照
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2019 年 31 巻 1 号 p. 124-128

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抄録

距骨無腐性壊死に対してcombined total ankle arthroplasty(cTAA)を施行した1例を経験した.70歳,女性.距骨無腐性壊死に脛骨天蓋部の骨棘形成を伴い,距骨は高度に圧潰していた.人工距骨の挿入困難が予想されたことと,脛骨天蓋部にも病変を認めたため,人工距骨と人工足関節の脛骨コンポーネントを併用したcTAAを施行した.術後短期ではあるが良好な治療成績が得られた.脛骨天蓋面に関節症変化を認め,圧潰が著しい距骨無腐性壊死に対してcTAAは選択しうる術式の一つと考える.

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© 2019 東日本整形災害外科学会
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