東日本整形災害外科学会雑誌
Online ISSN : 2433-569X
Print ISSN : 1342-7784
症例報告
不安定型大腿骨転子部骨折に対する人工骨頭置換術を施行した2例
福田 宗弘吉岡 太郎
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2019 年 31 巻 1 号 p. 138-141

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抄録

大腿骨転子部骨折に対する手術治療は骨接合術が第一選択である.われわれは一期的に人工骨頭置換術を施行した2症例を経験した.強固な内固定が困難と考えられるような症例でも,人工骨頭置換術は早期から歩行訓練を開始できるため,歩行能力の獲得は早いと考えられるが,手術時間は長く,出血量は多かった.不安定型大腿骨転子部骨折では術前の全身状態,併存症等を考慮すれば,人工骨頭置換術も治療の選択肢となりうる.

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© 2019 東日本整形災害外科学会
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