日本大学医学部整形外科
2019 年 31 巻 2 号 p. 210-213
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82歳女性.左大腿骨転子部骨折の診断にて,髄内釘による観血的整復固定術を施行した.術後から大腿部の腫脹の継続,Hb値の低下を認めていた.術直後から深部静脈血栓症(DVT)予防のため抗凝固薬を内服していたが,術後7日目にDVTの診断となり,治療のため抗凝固薬の変更を要した.術後14日目に画像検査にて,左大腿深動脈損傷の診断となり,コイル塞栓術を要した.大腿深動脈損傷は,合併症の一つとして認知する必要がある.
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