湘南中央病院整形外科
東海大学医学部外科学系整形外科学
2021 年 33 巻 2 号 p. 142-145
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
乳幼児期に受けた頻回な筋肉内注射が原因で引き起こされる大腿四頭筋拘縮症は,現在では注射の危険性も周知され,新たな発症はほとんどないと思われる.今回著者らは,成人にいたるまで診断されずに経過した大腿四頭筋拘縮症の1例を経験し,筋腱切離術を行い良好な結果を得た.成人での大腿四頭筋拘縮症に対する手術療法は筋腱切離術が有用であったが,術中の切離範囲や術後のリハビリテーションには注意を要する.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら