慶應義塾大学医学部整形外科教室
2021 年 33 巻 2 号 p. 146-149
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寛骨臼回転骨切り術(RAO)後に,大腿深動静脈瘻が遅発性に発症したきわめてまれな1例を経験したので報告する.症例は27歳女性.右寛骨臼形成不全に対するRAO術後7年時に,右鼠径部の拍動性腫瘤を主訴に受診した.造影CTで恥骨骨切り部が偽関節となり,不安定性により生じた骨棘が慢性的な機械刺激となり遅発性に大腿深動静脈瘻を生じたと推察した.RAO術後に動静脈瘻が生じる可能性に留意が必要である.
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