日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
III.不安定肘
尺骨鉤状突起骨折の肘関節可動域に関連する因子の検討
橋本 瞬山崎 宏磯部 文洋松田 智
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 24 巻 2 号 p. 184-189

詳細
抄録

 目的:尺骨鉤状突起骨折の肘関節可動域に関連する因子を明らかにする.

デザイン:2施設後ろ向き症例集積研究.

 対象:尺骨鉤状突起骨折を含む肘関節骨折に対して手術を行った32例32肘.年齢は平均49(19~82)歳,男23例,女9例,Regan and Morrey分類はtype 1が9例,2が13例,3が10例であった.O'Driscoll分類はtipが5例,anteromedialが17例,basalが10例であった.肘頭骨折は10例,粉砕骨折は11例であった.観察期間は平均9か月であった.固定方法は縫合13例,スクリュー11例,前方プレート5例,固定なし3例であった.

 評価:骨折型,肘頭骨折の合併,尺骨鉤状突起の粉砕骨折,尺骨鉤状突起の固定方法,肘関節可動域,術後合併症について調査した.

 解析:肘関節可動域に関連する因子を多変量解析した.

 結果:肘関節可動域は平均121°(55~155°)であった.合併症は一過性の神経障害4例,麻痺1例,異所性骨化3例,感染1例,偽関節8例,再手術5例であった.最終肘関節可動域の不良因子は,再手術を要する合併症および肘頭骨折の合併であった.

 考察:再手術を要する合併症および肘頭骨折の合併は肘関節可動域不良であった.

著者関連情報
© 2017 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top