2017 年 24 巻 2 号 p. 323-326
患者立脚型上肢機能評価票であるHand 20を肘部管症候群の評価に適用し,その有用性を調査した.
対象と方法:Hand 20を用いて評価できた肘部管症候群28例28肢を対象とした.男性20例,女性8例,平均年齢は65.9歳であった.McGowan分類による重症度,尺骨神経の運動神経伝導速度,二点識別覚,指腹つまみ力とHand 20の関連性を検討した.また,術後もHand 20を評価できた22例については,術前後の推移も調査した.
結果:Hand 20の合計点は,McGowan分類,運動神経伝導速度,二点識別覚およびつまみ力の障害の程度に応じて差を認めた.術前と術後6か月の比較では,Hand 20は有意に改善しており,6か月時点での点数は患者の主観的満足度と関連していた.
考察:Hand 20は肘部管症候群の電気生理学的重症度,感覚および運動障害の重症度を反映し,術後の改善も評価可能であった.肘部管症候群に対する患者立脚型評価として,Hand 20は有用なツールであると考えられた.