2017 年 24 巻 2 号 p. 382-384
目的:肩挙上位での肘伸展筋力が投球動作に与える影響を考察することを目的とした.
材料および方法:メディカルチェック目的で来院したプロ野球選手(以下,非野球肘群)と投球時の肘関節痛を主訴に来院した野球肘患者(以下,野球肘群)を対象とした.
ジャパンチャタヌガ社製KIM-COMを用いて肩挙上位の肘伸展筋力を測定し,最大肘伸展筋力と肘伸展-10°での肘伸展筋力を求め,それらの比(筋力比)を算出した.また最大筋力が出現する角度(以下,ピーク角度)を求めた.
結果:非野球肘群の筋力比は79.2±14.0%,野球肘群の筋力比は56.8±17.2%であった(P=0.001).非野球肘群のピーク角度は38.8±18.6°,野球肘群のピーク角度は57.0±11.8°であった(P=0.006).
考察:肩挙上位での肘伸展筋力を安定して発揮する身体機能を整えることで,外反ストレスの軽減につながると考察する.