日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
II.成人骨折・脱臼
外傷性単純肘関節脱臼における靱帯修復術の治療成績
長沼 靖佐竹 寛史澁谷 純一郎石垣 大介高木 理彰花香 直美
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 25 巻 2 号 p. 161-163

詳細
抄録

 目的:靱帯修復術を行った外傷性単純肘関節脱臼の治療成績について報告する.

 対象と方法:外傷性単純肘関節脱臼に対して靱帯修復術を行った9例9肘を対象とした.男性6例,女性3例,手術時年齢は平均33(16~59)歳,術後経過観察期間は平均15(3~46)か月であった.術後の外固定期間,肘関節可動域,最終観察時のJOA-JESスコアについて調査した.

 結果:術後外固定期間は平均20(13~42)日であり,肘関節可動域は経時的に改善を認めた.JOA-JESスコアは平均94(80~100)点であり,90点未満は2肘あったが,いずれも合併損傷を有し,両側側副靱帯修復を必要とした.

 考察:成績不良であった2例は両側靱帯と屈筋群の修復を必要とする不安定性の強い症例であった.不安定性が強い症例では術後外固定期間と可動域訓練の開始時期を症例に合わせて検討する必要があると考えられた.

著者関連情報
© 2018 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top