日本肘関節学会雑誌
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Print ISSN : 1349-7324
III.神経
橈骨神経浅枝麻痺を合併した肘関節ガングリオンに対し鏡視下手術を施行した1例
上原 大志, 堀切 健士, 金城 忠克
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2018 年 25 巻 2 号 p. 193-196

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抄録

 肘掌側に発生するガングリオンは稀であるが,橈骨神経麻痺を合併した報告は散見され,治療は直視下摘出術が一般的である.橈骨神経浅枝麻痺を合併したガングリオンに対し,鏡視下手術を施行した症例を報告する.29歳の女性で,1か月前より右肘掌側の腫瘤感と手背のしびれを自覚した.近医にてガングリオン疑いのもと超音波下穿刺が行われゼリー様の穿刺液が吸引された.症状は一旦改善したが再燃し,超音波でガングリオンの再発を認めた.腕橈関節部掌側に腫瘤と鈍痛があり,橈骨神経浅枝領域にしびれを認めた.MRIでは腕橈関節掌側に約1.5cmの嚢胞性病変を認めた.穿刺後の再発のため,鏡視下手術を選択した.鏡視所見では輪状靱帯前方部に膨隆があり,試験穿刺した後に関節包を切開しガングリオンを摘出した.術後疼痛やしびれは改善し,ガングリオンの再発もなかった.鏡視下手術は低侵襲に手術が可能であり,術後再発もなく有効な方法であった.

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© 2018 日本肘関節学会
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