日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
VI.筋腱障害
肘内側部痛の鑑別診断―屈曲回内筋付着部障害に着目して―
佐藤 亮平大歳 憲一猪狩 貴弘加賀 孝弘加藤 欽志紺野 愼一
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2018 年 25 巻 2 号 p. 275-277

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抄録

 高校生の肘内側部痛の原因として,肘内側側副靱帯(MUCL)障害と屈曲回内筋群(FPM)付着部障害がどの程度の割合を占めているか調査した.福島県高野連が主催したメディカル講習会に参加した硬式野球部員826名を対象とし,アンケート調査と身体所見から,MUCL障害とFPM付着部障害の有病割合を算出した.シーズン中に投球時の肘痛を有した選手は417名(50.5%)存在し,そのうち肘内側痛は323名77.5%を占めていた.肘内側痛を有した323名中,身体所見より肘内側障害(FPM付着部障害もしくはMUCL障害)と判定された選手は160名49.5%存在し,その内訳はFPM付着部障害66名41.2%,MUCL障害39名24.4%,両障害の合併は55名34.4%であった.本研究の結果から,肘内側障害としてFPM付着部障害は決して稀ではなく,また,MUCL障害と高率に合併していることが明らかとなった.

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© 2018 日本肘関節学会
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