2018 年 25 巻 2 号 p. 38-42
先天性近位橈尺骨癒合症は,前腕回旋中間位から回内位で強直するため日常生活動作(以下ADL)障害をきたすが,これまで分離授動術前後のADL評価を比較した報告はない.今回,分離授動術前後のADL評価をWeeFIM,Hand 10,PREE-Jを用いて比較した.分離授動術(金谷変法)を施行し1年以上の経過観察が可能であった14例19肢(男4例・女10例,片側7例7肢・両側7例12肢,手術時平均年齢5.8歳)を対象とした.術前の平均回内強直位は45°,術後の前腕回旋可動域は平均75.2°(回外22.6°/回内52.6°)であった.WeeFIMは術前後で有意差は見られなかったが,Hand 10とPREE-Jでは術後有意に改善した.また術後前腕回外位動作が獲得できなかった症例はHand 10とPREE-Jによる評価は低く,ADLが改善しにくい傾向があると思われた.