2018 年 25 巻 2 号 p. 55-58
目的:complex elbow instability(CEI)における治療方針とその成績について述べる.
対象:15例,男性10例,女性5例,年齢は26歳~74歳,平均53歳であった.
結果:損傷形態は後外側回旋不安定症(PLRI)5例,後内側回旋不安定症(PMRI)4例,trans-olecranon脱臼骨折6例であった.全て鉤状突起,橈骨頭,肘頭は再建しLCLを縫合し,不安定性が残存すればMCLの縫合を行った.5例に授動術を行った.6か月以上経過観察が可能であった12例の平均可動域は伸展-13度,屈曲134度,JOA-JES scoreは平均94点であった.
考察:CEIに対し鉤状突起,橈骨頭,肘頭は再建しLCLを縫合することを基本とし,成績は良好であった.Trans-olecranon脱臼骨折は抜釘時に授動術を行うことにより可動域の改善が得られた.