生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
Print ISSN : 1349-0443
特集 日本生態心理学会第1回大会 発表論文
自然会話における発話,身振り,呼吸運動の協調への生態学的アプローチ─物語説明課題の話者における個人内協調データの検討─
古山 宣洋高瀬 弘樹林 浩司
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 1 巻 1 号 p. 105-110

詳細
抄録

 発話にはしばしば自発的な身振りが伴うが,発話と身振りの協調はどのように成立しているのだろうか.発話と身振りの協調は,ある水準では,種類の異なる記号聞の協調であり,別の水準では,肢体間協調左同様,運動する振動子聞の協調である.このようなことから,発話と身振りの協調にアプローチするには,言語・記号的な分析と協調のダイナミクスに関する基礎的研究を進め,それらの関係を明らかにしなければならない.本稿は,発話と身振り動作の協調に関して,蓄積されつつあるデータをも踏まえながら,自然会話における発話,身振り,呼吸運動の協調について,定性的な分析および考察をする.

著者関連情報
© 2004 日本生態心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top