生態心理学研究
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日本生態心理学会第10 回大会 予稿
自他の行為可能性を知覚可能にする痕跡−描画コミュニケーションにおける身体と環境の関係性−
大山 耀平友野 貴之
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2026 年 18 巻 1 号 p. 124-131

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抄録

 教育現場では2人の生徒が協同して描画を行う場合がある. Areljung et al.(2025)によれば, 多くの場合, その相互的な調整は発話を用いずとも行われていた. 本研究では, 参与者2人が協同して描画を行う際に, どのような身体的資源や環境的資源を利用し, 互いの描画行為を維持していたのかに着目した. 明らかになったことは, 協同して描画を行う参与者は自他の身体的資源と, 画用紙やそれに残されている絵という環境的資源を多様な用途で用いていたということである. これら2つの資源を利用することで, 参与者は相手へ描画順番を交替することや, 互いの描画行為を可能にしていた. さらに, 参与者は自他が描いた絵を指し示すことによって互いの描画行為を維持していることも明らかとなった.一方で, 参与者の描画行為には淀みや停滞が生じる場合もあった.

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© 日本生態心理学会
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