生態心理学研究
Online ISSN : 2434-012X
Print ISSN : 1349-0443
研究論文
生態学的な行為システムとしての行為調整機構に関する構成論的研究
李 銘義岡田 美智男足立 紀彦
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2005 年 2 巻 1 号 p. 43-51

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抄録

 本研究では,生態心理学の行為システム論の視点から,行為調整における秩序化に対して,観測実験を基に議論を行う. 我々は行為調整に必要とされる一要素を行為システムによるものと見立て,かつその行為システムを構成する志向性と調整過程のデザインを試みた.そして,デザイン構成した行為システムをロボットエージェントに導入し,ロボットエージェントが環境もしくは他のロボットエージェントとインタラクションする際に変化する身体配置や姿勢の調整をシミュレーションした.その結果,調整過程としての行為システムの分化は,行為の組織化に寄与することが示された.

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© 2005 日本生態心理学会
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