抄録
【目的】八脈交会穴(八総穴)電気探索による奇経診断の基礎的研究を
行い、臨床にも応用が可能な簡便で客観的な奇経診断法の確立を目指
す。
【方法】良導絡の手法を応用し、各奇経の総穴である八総穴の電気探索
から奇経の証決定を行う方法を探ると共に、病証診断や従来の故山本
常雄氏考案による原穴測定のY式判定法と比較しその妥当性を検証す
る。
【結果】被検者 5 例のうち、八総穴電気診断、病証診断、Y式判定が完
全に一致したのは 1 症例のみであったが、病証出現率第 3 位まででは
4 例、また、Y式判定との間では 5 例すべてが一致した。
【結論】症例 5 例を対象とした実験においては、八総穴電気診断は病証
診断及び故山本常雄氏のY式判定との間で相互に一致した。 このこと
は、八総穴電気診断が、Y式判定に代わり簡便な奇経診断法として、
今後の鍼灸臨床にも応用できることを示唆している。