理療教育研究
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理療教育研究
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  • 福島 正也
    2025 年47 巻1 号 p. 3-11
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2026/08/03
    ジャーナル フリー
    要旨 【目的】視覚障害者のアクセシビリティを考慮して開発した臨床実習用電子カルテシステムの導入時における課題を分析すること。 【方法】視覚障害を有する学生・研修生9名(全盲4名、弱視5名)、晴眼の教員1名、受付職員1名に電子カルテの使用を依頼し、アンケート調査、インタビュー調査、システム開発者による障害記録を通じて課題を抽出し、分類した。 【結果】計48件の課題が抽出され、「電子カルテに起因する課題」(31件)、「ユーザに起因する課題」(13件)、「電子カルテとユーザの双方に起因する課題」(4件)に大別された。主要な課題は、ソフトウェア障害(15件)およびユーザの知識・習熟の不足(11件)、ユーザインターフェイス設計(6件)であった。 【考察】電子カルテに起因する課題が最多であり、特にデータベースソフトウェアに関連する問題が多かった。これは電子カルテシステムの開発・導入におけるデータベースシステムの選択の重要性を示唆している。また、ユーザに起因する課題の多さは、継続的な教育の必要性を示すと考える。視覚障害者向け電子カルテシステムには、これらの課題に対応したシステム設計と運用が求められる。
  • -一定額以上の売り上げがあるケースから-
    安田 英俊, 近藤 宏
    2025 年47 巻1 号 p. 13-23
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2026/08/03
    ジャーナル フリー
    要旨 【目的】一定額以上の売り上げがある視覚障害施術所経営者の意識や心理特性の共通 性を明らかにする。 【対象・方法】あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師免許によって施術所を経 営し、一定額以上の売上を獲得している視覚障害者10 人に対し、事前アンケート調 査及び半構造化面接法による60 分程度のインタビュー調査を実施し、逐語録を作成 した上で、KH Coder Version3 を用いて計量テキスト分析を行った。 【結果】 ・起業家特有の心理的要因に関する質問では、8割以上の肯定的回答を得た。 ・「人・思う・自分・治療・患者」という言葉の出現頻度が高く、関連性が強かった。 ・社会に対する不満より、「できること、やるべきことをやる」という語りが多かった。 【考察・結語】調査結果から以下の点が明らかになった。 ・患者に寄り添う意識を重視していた。 ・起業家としての心理特性を有している傾向がみられた。 ・経営実践の中で、自尊感情をさらに高め、社会に適応していた。
  • 福島 正也
    2025 年47 巻1 号 p. 25-33
    発行日: 2025/03/31
    公開日: 2026/08/03
    ジャーナル フリー
    要旨 【目的】理療教育において臨床実習は重要な位置を占める。本研究は、視覚障害に配 慮した臨床実習用患者評価フィードバックシステムを開発し、そのユーザビリティを 評価することを目的とした。 【方法】開発したシステムは、iPad を入力端末とし、Microsoft Forms で作成した フィードバックフォームと自動メール送信機能を組み合わせたものである。2ヶ月間 の運用後、来院患者34 名の回答方式(iPad、紙)と、臨床実習を履修する視覚障害 学生6名を対象としたユーザビリティ評価を実施した。 【結果】患者の64.7% がiPad を選択し、年齢による選択の有意差は見られなかった。 System Usability Scale(SUS)を用いた学生によるユーザビリティ評価(n =5) では、中央値76.8 点と良好な結果が得られた。特に全盲の学生からシステムの即時 性とアクセシビリティが高く評価された。一方、フィードバックの具体性の不足が課 題として挙げられた。 【考察・結語】本システムは視覚障害のある学生の教育支援に有用であることが示唆 された。今後さらなる改善により、より効果的な臨床実習におけるフィードバックの 実現が期待される。
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