理療教育研究
Online ISSN : 2434-2297
Print ISSN : 1349-8401
36 巻
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理療教育研究 第36巻
  • 能澤 義和
    2014 年36 巻 p. 1-10
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/13
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】八脈交会穴(八総穴)電気探索による奇経診断の基礎的研究を 行い、臨床にも応用が可能な簡便で客観的な奇経診断法の確立を目指 す。 【方法】良導絡の手法を応用し、各奇経の総穴である八総穴の電気探索 から奇経の証決定を行う方法を探ると共に、病証診断や従来の故山本 常雄氏考案による原穴測定のY式判定法と比較しその妥当性を検証す る。 【結果】被検者 5 例のうち、八総穴電気診断、病証診断、Y式判定が完 全に一致したのは 1 症例のみであったが、病証出現率第 3 位まででは 4 例、また、Y式判定との間では 5 例すべてが一致した。 【結論】症例 5 例を対象とした実験においては、八総穴電気診断は病証 診断及び故山本常雄氏のY式判定との間で相互に一致した。 このこと は、八総穴電気診断が、Y式判定に代わり簡便な奇経診断法として、 今後の鍼灸臨床にも応用できることを示唆している。
  • 西村 みゆき, 佐島 毅
    2014 年36 巻 p. 11-21
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/13
    ジャーナル オープンアクセス
    視覚障害のある機能訓練指導員(以下、視障指導員)の雇用実態を明 らかにするため、東京都内特別養護老人ホーム(以下、特養)の332施設 に勤務する視障指導員を対象とした郵送質問紙調査を実施し、結果、38 名から回答を得た。現就労施設への入職者状況では介護保険法が施行さ れた西暦2000年を境に軽度弱視者の入職が多くみられた(p<.05)。視障指 導員の業務内容に視力状況による特徴的な傾向は見られなかった。困難 を感じる業務は「文書処理」「作業療法」が上位であり、「文書処理」は 経験年数の長い者ほど困難を感じていることが示された(p<.05)。また、 盲学校・関連施設への要望として「機能訓練に関する専門知識」「パソコ ンスキル」「高齢者に関する介護・専門知識」が高かった。これらの結果 を踏まえ、今後、就労後のフォローアップの充実を図るとともに視障指 導員育成のための教育プログラムとして機能訓練及び高齢者に関する専 門知識、並びにパソコンスキル等の内容も取り入れたカリキュラム検討 の必要性が示唆された。
  • 近藤 宏, 栗原 勝美, 田中 秀樹, 音喜夛 実, 半田 美徳
    2014 年36 巻 p. 23-32
    発行日: 2014年
    公開日: 2018/12/13
    ジャーナル フリー
    視覚障害者を対象としたあん摩マッサージ指圧師養成課程における生 徒の現状および課題について把握し、今後における同課程の発展的な在 り方について検討するための基礎資料とすることを目的にアンケート調 査を行った。本報告では国家試験の合否に着目して、生徒の実態との関 連性を分析し、国家試験合格に向けたあん摩マッサージ指圧師養成課程 課題について検討した。対象はあん摩マッサージ指圧師養成課程を有す る施設およびその生徒。調査の結果、69.6%の学校が、基礎学力不足によ り生徒が授業についていけないとの認識を持っていた。また、40%程度 の学校で学習スキルや社会性・コミュニケーション力に関して課題認識 を持っていた。国家試験不合格者ではコミュニケーション力に課題があ る者が合格者と比較して有意に多かった。 4 年以上学校に在籍し、国家 試験の合格した者は24.5%で、 3 年在籍した者と比較して有意に低かった。
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