抄録
要旨
【緒言】特別支援学校理療科生徒の中に立体上の部位を正しく定位できない者がいたことから、立方体を用いた実験を行った。その結果、高誤答群の誤答率は24.8%であった。そこで自学自習教材を活用して、立体状の部位の定位能力を高めるための学習方法について検討した。
【方法】特別支援学校理療科・保健理療科生徒21 名を対象に、学習前に、口頭で指示した部位を立方体上で定位させる課題を提示し、誤答数を確認した。満点者4名を除外した上で、自学自習教材を活用した学習を行い、1週間後、2週間後、5ヶ月後に、学習前と同様の手続きで誤答数を確認した。その上で、対象を低誤答群と高誤答群に分けて、学習前後の誤答率を比較した。
【結果】学習前と1週間後の誤答率は、低誤答群では3.8%から2.5%に、高誤答群では43.1%から14.9%に低下した。高誤答群においては、上面、後面、外側面の誤答率が有意に低下した。
【考察】高誤答群の誤答率の低下の要因は、立体状の部位の定位で難易度の低い上面と後面の誤答率が改善したためと考えられた。
【結語】自学自習教材を活用した学習は、高誤答群の誤答率の低下に効果があることが明らかとなった。