日本中央競馬会競走馬保健研究所報告
Online ISSN : 1884-4634
Print ISSN : 0368-5543
ISSN-L : 0368-5543
競走馬におけるThiamine誘導体に関する研究
1. Thiamine Thiamin-8-(methyl-6-acetyldihydrothioctate) Disulfideの比較について
村上 碩
著者情報
ジャーナル フリー

1965 年 1965 巻 3 号 p. 21-26

詳細
抄録

 競走馬に対するThiamine誘導体の基礎的ならびに臨床的研究に関する一環として,まずThiamineとThiamine誘導体の一つであるTATDを比較検討したところ次のような結果が得られた。1) 競走馬におけるThiamineの正常値は17例平均6.18μg%で,昼間は特に著しい変動は認められなかった。2) ThiamineとTATDを比較した場合に,TATDは血中濃度が遙かに高く,また長時間体内に維持された。3) TATDを静注投与した場合,その消長曲線に2峰性が認められた。

著者関連情報
© 日本中央競馬会 競走馬総合研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top