日本中央競馬会競走馬保健研究所報告
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ビタミンB1投与馬における血液ならびに尿中のビタミンB1および焦性ブドウ酸の経時的変化について
平山 八彦遠藤 司郎渡部 敏真下 安雄小野 元雄大山 兼司妹尾 俊彦
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1965 年 1965 巻 3 号 p. 27-32

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抄録

 馬の安静時における血中V.B1量は平均2,846γ%,尿中V.B1量は94,763γ%である。 馬にV.B1 200mg/頭を皮下注射し,血中ならびに尿中におけるV.B1(総V.B1)および焦酸の濃度の経時的変動を測定して次の結果を得た。 1) 血中V.B1は投与直後から次第に増加し約1時間後に最高値を示し,以後次第に減少して5時間後には投与前の値に復する。 2) 血中焦酸はV.B1とは逆に1時間後に最低値を示し,以後回復に向って5時間後には投与前の値に復する。 3) 尿中V.B1は投与直後から次第に増加し,1時間後に最高値を示した後減少するが,24時を経てもなお投与前の値に復さない。 4) 尿中焦酸はV.B1とは逆に1時間後に最低値を示し,24時間後にはほぼ投与前の値に復する。

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