日本中央競馬会競走馬保健研究所報告
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装蹄における接着剤の応用に関する研究
I.試験片による接着強度の測定について
溝上 喜久男相 三衛北 昂荒木 貞勝笹森 喜弥太
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1967 年 1967 巻 4 号 p. 107-111

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抄録

 われわれは蹄壁欠損および釘傷を防ぐための蹄鉄装着方法として,瞬間接着剤を応用することに着目した。その手始めとしてウマの蹄角質片にプラスチック片または金属片をイーストマン910で接着して作製した実験材料につき,常温および40℃ に加温した状態,15℃ および40℃ 水中に浸漬した状態,さらにペイント塗布による耐水処置の効果について経時的な剪断力および抗張力の変化を"Shopper万能試験器"を用いて測定した。 1.常温および40℃ における剪断力および抗張力は,アクリルレジンによる材料が最も優れていたが,各材料は40℃ においては減少することが認められた。 2.アクリルレジによる材料は,15℃ および40℃水中に浸漬した結果,剪断力ならびに抗張力は減少し,水分により影響されることが認められた。 3.ペイントにより耐水処理をしたアクリルレジン材料は,耐水処理をしなかつた材料に比べ,約2.6倍も剪断力を維持することができた。

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© 日本中央競馬会 競走馬総合研究所
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