2016 年 13 巻 1 号 p. 98-100
【目的】骨盤臓器脱に対するメッシュを用いた手術法には、腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)とTVMとがある。挿入手技の違いによる両者の手術成績について検討した。【方法】LSC47症例とAP -TVM 27症例に対して、手術時間、出血量、術後3日目のCRP、術中合併症を比較検討した。【結果】LSCとAP-TVMの手術時間、出血量、術後3日目のCRPはそれぞれ、188.6±23.9min、154.6±38.8min (p<0.05); 54.8±59.2ml、135.6±190.8ml (p<0.05); 3.1±1.2mg/dl、3.0±1.2mg/dl (ns)であった。子宮摘出既往症例に対するLSCの2症例で前腟壁の剝離時に膀胱損傷を生じたため腹腔鏡下で修復した。またTVM の1症例で膀胱損傷を合併した(ns)。それ以外の術中合併症は認めなかった。【結論】LSCはTVMに比べて手術時間は長いが手術侵襲は少なく骨盤臓器脱に対する有用な手術法であることが示唆された。