日本林学会大会発表データベース
第115回 日本林学会大会
セッションID: P1022
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松枯れ後に成立した二次林を構成する低木・亜高木種の萌芽特性
*菅原 未知登林田 光祐
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キーワード: 生活形
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抄録

松枯れ後に成立した二次林を構成する低木・亜高木種の萌芽特性○菅原未知登・林田光祐(山形大農) 我が国では1960年代頃まで薪炭材の利用が多く、コナラなどの高木性広葉樹の萌芽を用いた薪炭林施業が広く行われていた。そのためこれらの有用樹種の萌芽特性に関して、伐採の時期や位置、切り株の直径、樹齢などの違いによる発生率や発生本数、伸長量などが明らかにされている。今日、薪炭林は利用価値が少なくなり、松林ではマツノザイセンチュウによる松枯れが蔓延しており、全国で放置された広葉樹二次林が増加している。これらの二次林では生物多様性の減少や土壌の流出、景観の悪化などの問題が発生し、早急に除伐などの整備が必要とされている。効果的に除伐を行うためには、林冠構成樹種以外にも低木・亜高木類の萌芽発生率などの萌芽特性を知る必要がある。そこで、本研究では二次林のひとつである松枯れ跡地において、伐採1年目の低木・亜高木類の萌芽特性を調べた。

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© 2004 日本林学会
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