日本林学会大会発表データベース
第115回 日本林学会大会
セッションID: P1052
会議情報

立地
立地条件の異なる壮齢アカマツ林の炭素貯留量
*渡邉 仁志片倉 正行茂木 靖和
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

生育立地が異なる林分の炭素貯留能力を比較するため,岐阜県下呂(褐色森林土),長野県塩尻(黒色土)の壮齢アカマツ林で林分全体の炭素量を調査した。炭素量は,塩尻>下呂の順で,両調査地で大きく違いがあった。調査地の土壌型は成因や性質が異なっている。このうち黒色土の特徴として,腐植に富んだA層が厚く堆積することがあげられるが,本調査でも土壌の層厚,炭素率とも塩尻の方が大きかった。このことから,土壌群の性質の違いが土壌中の炭素量に影響し,林分全体の炭素量にも強く関与していることが確認された。

著者関連情報
© 2004 日本林学会
前の記事 次の記事
feedback
Top