日本林学会大会発表データベース
第115回 日本林学会大会
セッションID: P2001
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T5 林教育研究の展開
効果的な環境教育を行うための学校林の管理目標と管理手法
*林田 光祐
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抄録

 近年,地球環境問題に対する認識が広がり,森林を環境教育の場として利用していこうという動きが活発になってきた。このような場として注目されているのが学校林である。 多くの学校林は基本財産を目的に設置されたため,現在利用されていない学校林が多い。しかし、2002年度から小中学校で「総合的な学習の時間」が完全導入されたことにより,環境教育の場としての期待が高まっている。そのため,学校林での教育プログラムやそれを実行するための管理のあり方,その方法・事例紹介などの研究が進められている。しかし,学校林の管理のあり方について生態学的視点からのアプローチは行われていない。 そこで、山形県鶴岡市立西郷小学校の丸山学校林(2.6ha)を対象に,2002年度から学校林での6年生の授業と生態学的手法を用いた森林管理を同時に行いながら,環境教育機能をより充実させていくためには学校林をどのように整備していけばよいのかを,森林の生態管理と小学校教育の両方の視点から検討している。 今回の発表では、これまでの成果をもとに、効果的な環境教育を行うためには学校林の管理目標をどのように設定したらよいのか。そのためにはどのような管理手法を用いたらよいのかを提案する。また、具体的な事例として、丸山学校林の実践例を紹介する。

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© 2004 日本林学会
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